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備えあればうれし泣き新宿

家具の転倒防止

2012/08/14

防災の日・防災週間

9月1日は、関東大震災が発生した日です。大正12年のこの日、関東地方を中心に、人的にも物的にも甚大な被害が発生しました。毎年この日は、「防災の日」とされ、この日を中心とする「防災週間」には、全国的に防災に関する様々な行事が開催されています。

東日本大震災を機に、地域住民の防災に対する意識はかつてなく高まっています。この時期をとらえ、皆さん一人ひとりがもう一度身のまわりで起こる災害について考え、

「自らの生命は自らが守る」

という「自助」の意識のもと、身の安全を最優先とした、地震発生時の適切な行動を定着させるようにしましょう。

家具の転倒を防止する

近年発生した地震被害では負傷者の3~5割の方々が屋内における家具類の転倒・落下によって負傷していることが判明しています。地震時にはテレビ、電子レンジなどの家電製品の転倒・落下・移動(以下「転倒等」という)や、本棚やタンス、食器棚などの大きな家具が転倒することがあります。

建物が無事でも、家具が転倒するとその下敷きになってケガをしたり、室内が散乱状態のために延焼火災から避難が遅れてしまうなどの被害も大きくなるということになりかねません。

生活空間に家具を置かないようにすることができれば一番良いのですが、生活する上で、なかなかそれは難しいことです。
家具の固定

壁に強度がある場合、L型金具(家具と壁を木ネジ、ボルトによって固定するタイプ)が、効果が高いとされています。
また、ポール式(つっぱり棒式・ネジ止めすることなく、家具と天井の間隙に設置する棒状のタイプ)と、ストッパー式(家具の前下部にくさび状に挟み込み、家具を壁側に傾斜させるタイプ)や粘着マット式(粘着性のゲル状のもので、家具の底面と床面を接着させる
タイプの器具)などを組み合わせることによって、効果を高めることができます。
キャスターのある家具などには、キャスター下皿を使用して、転倒対策、移動対策を。
キャスターのある家具などには、キャスター下皿を使用して、転倒対策、移動対策を。
キャスター付きの家具やピアノなどは、転倒防止だけでなく、移動防止も必要です。

特に、高層に住んでいる方は、長周期地震動のことを考えておかなくてはなりません。テーブルやイスなど、必ずしも壁面に接して配置することがない背の低い家具類も移動する可能性があるため、これらの家具類の移動防止対策をする必要があります。

キャスターにロックがついている場合は必ず使用し、ないものにはキャスター下皿(キャスターの下に置き家具類の移動を防止するもの)などを使用して対策をしましょう。

そのほかにも、被害を拡大させないような家具の配置を考えていきます。

家具の配置を考える

地震対策では、家具の転倒・移動を防止することだけでなく、家具の配置を考えることも必要です。

・避難通路、出入口周辺に転倒、移動しやすい家具類を置かない
・引き出しが飛び出す家具などは、置く方向に注意する

など。

長周期地震動は大きくゆっくり揺れる特徴があることから、天井から吊り下がっているもの(吊り下げ式照明など)や、水のように揺れに合わせて大きく揺れ重心が移動するもの(水槽やウォーターサーバー)などは、対策を講じる必要があります。

中の水がスロッシング(地震などの外力によって、水槽の液面が動揺する現象)を起こすと、水槽の重心が大きく変動を繰り返して転倒する危険が大きくなるので、水槽と台を固定するだけではなく、台を壁と固定すると効果があります。
びちくん、自分が食器棚に入るって…なんのための対策なの?
びちくん、自分が食器棚に入るって…なんのための対策なの?
地震が起きたときのために、避難場所などを確認しておくことはとても大事ですが、その前に家の中から安全に出ることができなければいけませんよね。

まずは自分の命を守るために、家の中の防災から考えていくように心がけましょう。

ぜひ一度、下のチェックリストを見ながら、家の中を確認してみては?
きっと気づくことがでてくるはずですよ。
家の中をチェックしてみよう!
家の中をチェックしてみよう!
協力:新宿消防署 防災安全係
だからびちくん! 冷蔵庫に入っても意味ないから!<br>むしろ命が危険だよ~~<br>※小さい子は絶対まねしないでね
だからびちくん! 冷蔵庫に入っても意味ないから!
むしろ命が危険だよ~~
※小さい子は絶対まねしないでね