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神楽坂のツボ

ほんのり湯の町? 神楽坂(前編)

神楽坂の銭湯

2010/12/14

粋筋の町、文士の町、異国情緒が漂う町…と、いろいろな表情を見せる神楽坂ですが、実は、昭和29年創業という由緒正しい銭湯がある、湯の町でもあったんです。その名も熱海湯! 静岡出身の私め、今回はこの熱海湯周辺に出没してみたいと思います。

場所は、前回お伝えした「熱海湯階段」を下りきり、小栗通り(小栗横町)に出たその右手。歳月を感じさせる、瓦屋根が目印です。浴場が熱海湯階段に面しているらしく、坂を下ると、窓越しに鼻歌が聞こえてきました。ほのかに石けんの香りも…。ババンバ、バンバンバン~♪(ア 、ビバノンノン♪)

隣のコインランドリーに、「湯ゆう健康教室」の張り紙がしてありました。熱海湯はじめ、新宿区内の各銭湯で、お年寄り向けにレクリエーションやお話し会が開かれているようです。熱海湯・11月18日の「脳若返り大作戦!」が気になります。
熱海湯階段から小栗通りに出ました。標識は別亭鳥茶屋。
熱海湯階段から小栗通りに出ました。標識は別亭鳥茶屋。
今も薪で焚いているという熱海湯。薪で焚いたお湯は湯冷めしにくいそうです。
今も薪で焚いているという熱海湯。薪で焚いたお湯は湯冷めしにくいそうです。
「湯ゆう健康教室」の張り紙。
「湯ゆう健康教室」の張り紙。
色とりどりのバスマットがなんだかかわいい。
色とりどりのバスマットがなんだかかわいい。
小栗通りという名前の由来は、昔、この通りの両端に小栗某という武家屋敷があったからだとか。2軒あったのかな? 親戚でしょうか。さて、どっちへ行こうか…と迷っていると、おっと、飛脚ならぬ西濃運輸の自転車便が。運送会社まで、神楽坂風ですねぇ。
現代の飛脚、西濃運輸のお兄さん。
現代の飛脚、西濃運輸のお兄さん。
両脇に植え込みのある石畳風の階段。
両脇に植え込みのある石畳風の階段。
メンコやビー玉遊びが似合います。
メンコやビー玉遊びが似合います。
「こ、こんにちは!」「…」
「こ、こんにちは!」「…」
階段を上りきると、神楽坂の街並みが見渡せました。
階段を上りきると、神楽坂の街並みが見渡せました。
通りの向こうに、熱海湯階段より幅の広い階段が続いています。両脇に芙蓉などが植えられていて、なんだかいい感じ。誘い込まれるように上っていくと、小さな白い花からいい香りが漂ってきました。

視線を感じると、植え込みの向こうに、まるで置物みたいなふくふくの猫が。神楽坂は猫好きの間では、「猫の町」としても知られているそうです。かわいいニャ。
「これでお終い?」と思いきや、突如、目の前に現れたのは! 続きは後編で。

神楽坂に関する書籍紹介